■「建築の記憶ー写真と建築の近現代」
建築の”写真”をテーマにしたユニークな展覧会。
建築の展覧会に行くと、
模型や図形に並んで写真が展示されているけど、
それはあくまでも建造物そのものの姿を伝えるため。
この展覧会では、建造物よりも、
撮影者の建造物への認識、意識してか知らずか写り込んだ時代性など
建造物を映した写真そのもののあり方を主題にしている。
特に、明治初期に取られた「熊本城」の写真は面白い。
何もない町や古い民家が「熊本城」と対比する構図で撮られてる。
一緒に行ったMさんがその中の1枚の
”手前に大きく民家があって、奥に熊本城が見える写真”を見て、
「単純に城だけを撮らないで、
手前に民家を置いたのがスゴイ」
と言ってたけど、ホントにその通り。
単純に象徴となるものだけでなく、
民家と、熊本城を対比させようという認識を
明治5年だかの人が持っていたんだなあということが驚き。
石元泰博「桂離宮」の写真も見てると、
ミニマルなフォルムを強調するかのような構図の切り取りが、
コルビジェのサヴォア邸を連想させられた。

現代に行けばいくほど、写真に撮影者の意図した明確な意志が伴って行く。
というわけで、面白かった。
傍観者
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